病院の診察時間と格安な健康診断
2006年 02月 22日
検査項目はレントゲン、血液検査(主にエイズや性病など)、尿検査、便検査がある。
日本で同じ検査を受けるとすると8000円以上かかる。それがここではたった525ペソ。日本円で約1200円。本当に検査してくれるのか心配になった。
朝9時に病院に行って申し込みをした。すぐに検査をしてくれる。
まずはレントゲン。
撮影室に入ると、どこでもいっしょだが服を脱いで簡単な上着を羽織った。
あごを台にのせ撮影室の女の人が高さを調節してくれて位置に着いたが、彼女は部屋を出て行く気配が無い。
撮影中もこの部屋に一緒にいるつもりらしい。放射線は大丈夫なのか?
彼女の体が心配になった。
そのうち「ディープ ブレス」と言われた。
「ブレスって言われても吸うのか?吐くのか?どっちなんだ?」
よく分からないうちに再度 「ディープ ブレス」
しょうがないので中途半端な息の吸い込みで息を止め撮影してしまった。
受付に戻りレントゲン撮影終了を告げようとしたが、驚いて言葉が出なかった。
「次は血液検査です。」と言われてもよく聞こえないほどだ。
驚いたのは受付の横にあった〈注意書き〉だった。
「尿と便は30分以内の新鮮なものをお出しください。」
なんだと!尿はできる。でも便は難しいだろう。ちなみに今日の分はすでに出した後だし・・・
さらに受付の人が無言で出した容器は蓋付きのアイスカップのようなものだった。簡単にこぼれそうな容器だ。もう絶対無理!
血液検査の部屋に行ってもさっきのことが気になっておどおどしている。
とりあえず腕を出すと看護士さんが消毒液を塗ってくれたが、乾く前に拭き取られてしまった。
それでいいのか?
あげくに注射器を抜く時は普通軽く押さえて抜くのに、脱脂綿を置いただけで抜いてしまった。
本当にそれでいいのか?
自分で押さえなきゃいけないのか?
その前にこの抜き方はかなり痛いよ。
でも、そんなことはどうでもいい。 問題は次だ。
受付に再度戻り、問題の容器を受け取った。恥ずかしがっていられない。
「今日、便が出せないんです。それと私、毎朝起きたらすぐ出ちゃうんです。」 こんな言い方もないだろうよ…
受付にそう告げた。受付にいる女の子がにこりともせずに言った。
「朝6時から開いてます。いつでもどうぞ。」
「・・・えっ?6時から開いてる?」
信じられない。でも、とりあえず今日のところは尿だけで許してもらえそうだ。気分は少し晴れた。
今日の検査結果は当日のお昼前に出るとのこと。早い!
次の日の朝6時に家を出て病院に行った。
本当に病院は開いている。
何人か検査待ちの人もいる。
「こんな朝早くになにやってんだ?」 自分のことは棚に上げ、そう思ってしまった。
さて問題はどうやってこの容器の中に入れるか。
昨日一晩そのことだけを考えた。
カップに直接するか?(そんなに都合のいい量は出ないから溢れるな)
した後取るか?(水につかったら余分な菌が出そうだ)さんざん悩んだ。
同僚に助言を求めると 「そりゃ出口で待ち構えて手でひねり取るしかないな。」 と面白がっている。奴がいつか同じ目に合うことを祈った。
なんとか無事に容器に入れ受付に出すと、この結果もお昼前には出るという。
本当に検査しているのか?
前日の検査結果をもらってオフィスに戻る途中で人前にもかかわらず大笑いをしてしまった。
なんと尿検査の検査項目に色があった。
もちろん色は重要だが、検査結果にわざわざ「黄色」って書かなくてもいいでしょう。
ふと思った。まさか便検査にもこれがあったら・・・
もちろん 便検査にもありました。
さらに 形の項目 もありました。
結果はご想像にお任せいたします。