フィリピンでは二度と病院に行きたくない理由 (ドクター編)
2006年 09月 14日
あまりの痛さで右手の点滴は外されることになった。
しかし、このままでいいはずがない。
私の病室担当のドクターはチラッと新しい針を見せて 「やる?」 と聞く。
私は泣きながら無言で頷く。
左手の甲に決定! しかし、あっさり失敗!
あまりの痛さに私は大声で泣き始めた。 もう限界だ! 止めてくれ! ↑これは大泣きした後。やっと落ち着いたところです。
今回の失敗で、私の両手にはすでに三つの穴が開いている。
もう刺す場所は限られてきた。
ドクターは私が泣いているのもかまわずに、じっくりと両手を見比べ、血管をしきりに触っている。
顔を上げ 「ラストチャンス」 と言い、ニコッと笑った。
そう・・・ 彼女は左手首に決めたらしい。
そう来られたら、こっちも乗るしかない。「OK」
覚悟を決めた。
針が長い分、きちんと入るまで時間がかかる。血管の中にうまく入れ込んでいく。途中少し曲がった所で突っ掛かった。ドクターが何やらタガログ語で言っている。私はあまりの恐怖で口が利けない。
その時、何処から来たのか二人の男のナースがドクターの両脇を挟み「そこだ!」「行け!」「あと少しだ!」「うまくいく!」と応援しているではないか!
なんなんだよ、お前ら?
よく分からないが、なんとかうまく針も入り、無事終了。
ドクターの勝負師なところに脱帽!
泣きながら「サンキュー」と言うのが精一杯だった。