停電の遊び
2009年 09月 21日
今日も夕方から激しい雨と雷。
そして、停電。
いつものことだが、今日は長くなりそうな予感。
夜が来る。
暗闇が来る。
非常用のライトも電気がなくなり始め、一つ、また一つと消えていく。
闇は恐怖を伴う。
怖くなり先生たちがいる部屋に行くと! 目隠し鬼!
しかも、みんな 真剣!(笑)
私たちも交ぜてもらった。
動けない状態で、いかに触られないように交わすかがポイント!
暗闇の中に一人いると、五感が冴え始める。
闇の中でも目が効くようになり、
鬼が立てる音に機敏に反応し、
汗臭い自分に気が付く。(今晩はお風呂に入れるのかな?それとも、暗闇水シャワーかな?)
そして、鬼が傍に来た時、恐怖と闘う。
叫びそうになりながら、自分を殺す。
息子が鬼になった。
シーツをかぶり、部屋の配置を頭に思い浮かべながら手探りで進む。
あと1歩のところでキャッチできずに、虚しく手が空を切る。
息子は誰も捕まえられずに部屋を1周した。
そして、ふと、動きが鈍くなった。
私は逃げるのを止め、息子に近づいて抱きしめた。
息子も気が付いたのか、しがみつく。
息子は闇に飲まれてしまった。
ただの遊びだったはずが、闇の恐怖に飲まれてしまった。
もしかしたら、誰もいなくなったのではないか?
恐怖のあまり、シーツを取ることもできずに立ちすくんでしまったのだ。
闇の恐怖に気が付いた日。