絶不調の誕生日
2006年 03月 30日
3月18日
とうとう淳の誕生日の日が来た。
しかし、私はなぜか絶不調!昨夜から嘔吐と下痢に襲われ動くのもやっと。
朝起きた淳に「誕生日おめでとう…」と言うのが精一杯。布団の中でうずくまっている。原因はまったく分からない。食べ物に当たったのなら同じ食事をしている淳や他の同居人も具合が悪くなるはず。なのに、なぜか私だけ?!風邪でもない、熱も痛さも無いのだから。とにかく、淳の誕生会は刻々と近づく。起き上がるしかない!
まるで「明日のジョー」の気分だ。
「立て、立つんだ!ジョー」
ちなみに、私の名前はジョーではない。
淳を最終期末試験のために学校に送って行かなければならない。ジプニーに乗り込んだがバックミラーに映る私の顔は恐ろしいほど真っ白だった。
途中、淳と約束したスイカを買うためにジプニーを降りた。金額を聞くと150ペソ。「今日はこの子の誕生日なんで安くして。」と言っても笑っているだけ。「こいつ、人の足元見やがって!」今日の朝、家のオーナーにスイカ1個いくらか聞くと「50~100ペソね。100以上ならボラれているわよ。」という助言があったのだ。「じゃあ、いらない!」ボラれてたまるか!市場を後にした。腹立たしい。こっちは絶不調でここまで来たのに!
淳を学校に送り届けたが、もう動けない。私のオフィスで休んでいると、ベビーシッターのクウがやってきた。私の顔を見るなり「どうしたんですか!」と聞く。そんなに顔色が悪いのか?鏡を覗くと目の下に真っ黒なクマが出来ている。
「私、死ぬのか…」
状況を話すとクウはスポーツドリンクを買って来てくれた。しかし、その介むなしく嘔吐の回数が増えるだけだった。悲しくなってきた。なぜ今日に限ってこんなことに…
淳がテストから戻ってきたが私の体調に良くなる兆候は一向に無い。しょうがないのでクウと同僚のマナが誕生日の準備を始めてくれた。さすがクウとマナは慣れているだけあって手際がいい。次々準備をしていく。
「80ペソでした。」クウ、君もやるときゃやるねえ!
注文してあったケーキと風船を取りに行き、車に乗り込んだが、結局全部の風船が車に入りきらなくてタクシーは2台になった。やっぱり無理じゃないか!